石川啄木の歌を読む (1)
4.いたく錆(さ)びし・・・
いたく錆(さ)びしピストル出(い)でぬ
砂山(すなやま)の
砂を指もて掘(ほ)りてありしに
ピストルをもし手にしたら
ワルやヤクザや嫌いなヤツラを撃ち殺す
いや殺すより許しを乞うまで打ちのめす
まだ血気盛んな頃の寝る前に見る夢の定番
いまは薄れた欲求不満
[ 一郎 ]'08.4.10(五行自由詩)
ピッケルの
錆びていまでは穴掘りに
ナタは使わずどこにあるやら
(一郎)'06.8.29
濡れた砂
垂らしてつくる城や顔
寄せ来る波にいつしか消えて
(一郎)'04.1.7