石川啄木の歌を読む (1)
7.砂山の・・・
砂山の裾(すそ)によこたはる流木(りうぼく)に
あたり見まはし
物(もの)言(い)ひてみる
砂浜に
裸で突っ立つ私の写真があった
三、四歳の頃だろうか
引き揚げ先の祖母の里
そこで私は生まれた
[ 一郎 ] '08.4.16
砂浜に流れ着きたる流木の
むきだしの根は
虚空を掴む
(一郎)'06.9.1
腹を出し
万歳しつつ寝たる猫
物言いたれば尻尾で答え
(一郎)'04.1.10