猫のワルツ
「タマって。無視すんなよ」
「先輩…」
菜都美は顔をあげる。
友だちは気を利かせて先に体育館に入った。
「いつも来る時間に来ないから心配したろ」
「ごめんなさい」
「元気ない?」
「うぅん。めっちゃ元気だよ」
無理矢理な笑顔。
だけどそれに、龍史は気が付かなかった。
「なっちゃん…?」
「なんですか?」
気が付いたのは亮。
「話、聞くから」
「…ありがとうございます。でも、大丈夫です」
「おい、何の話だよ?」
龍史が菜都美の腕を掴む。
菜都美はビクッと体を震わせ、そのまま俯いた。
「なっちゃん、話せる?」
「…はい」
亮が龍史が掴む腕をほどいて、菜都美の手を引いて歩き始める。
龍史は、ただそれを見ていることしか出来なかった。
「なっちゃん、大丈夫?3年の女になんか言われてるだろ」
「…え?」
「あいつ、一年の時に二年の女思いっきり振ったことがあって。そいつが逆恨みしてて…」
軽い笑顔を亮が見せる。
「先輩…」
菜都美は顔をあげる。
友だちは気を利かせて先に体育館に入った。
「いつも来る時間に来ないから心配したろ」
「ごめんなさい」
「元気ない?」
「うぅん。めっちゃ元気だよ」
無理矢理な笑顔。
だけどそれに、龍史は気が付かなかった。
「なっちゃん…?」
「なんですか?」
気が付いたのは亮。
「話、聞くから」
「…ありがとうございます。でも、大丈夫です」
「おい、何の話だよ?」
龍史が菜都美の腕を掴む。
菜都美はビクッと体を震わせ、そのまま俯いた。
「なっちゃん、話せる?」
「…はい」
亮が龍史が掴む腕をほどいて、菜都美の手を引いて歩き始める。
龍史は、ただそれを見ていることしか出来なかった。
「なっちゃん、大丈夫?3年の女になんか言われてるだろ」
「…え?」
「あいつ、一年の時に二年の女思いっきり振ったことがあって。そいつが逆恨みしてて…」
軽い笑顔を亮が見せる。