Don't allow me.
取材まで、時間があるので
僕は愛用の煙草を手に取り火をつける。
いつから、吸いだしたか忘れたが
いまは、これがないと、落ち着かない。
社長や、彰には、散々止めろって言われたが
止める気は更々ないので返事はしなかった。
部屋に充満する煙を見つめ
思いっきり肺に煙を吸い込み
煙を吐いた。
「最近、本数増えてないか?」
「…そうか?」
「去年のこの時期にも本数増えてたな」
彰の言葉に僕の動きが止まった。
そんな僕に気づかない彰は話を進める。
「この時期、なにかあるのか?」
彰の問い掛けに
僕はすべての思考を奪われた…