Don't allow me.
唄
警視庁 刑事科
刑事 麻賀健斗は頭を抱えていた。
最近になって始まった連続殺人。
その被害者たちはみな
麻賀の顔見知りたちだった。
「麻賀さん、また泊まりですか?」
「ぁぁっ…」
「例の事件の事ですか?」
不可思議な事件。
まるで、誰かが意図的に狙っているかのように
麻賀の顔見知りたちを狙っている。
だが、麻賀には
犯人の意図が見えなかった。
被害者全員に共通するのは
全員が小学時代からの友人たち。
何故、彼らが狙われているのか…
「頭が痛くなるようなヤマだ…」
「ホントですね…でも、この事件の犯人は
きっと、同一人物ですよね」
「そうだな…」
「後は僕がしとくんで、麻賀さんは帰ってゆっくりしてください」
「あぁ…頼む…」
麻賀は部下に資料を渡し
上着や財布や煙草を手に取り
警視庁を後にした
朝日が麻賀を照り付けた