薬指のダイヤ

「は??」

「なんでお前を

愛す必要があるんだ。」

何で…。

やっぱりこいつらには

愛なんて言葉…

通じないんだな。

「そんなに…

姉貴とあたしは違うか?」

「あぁ…。

あいつは荒れてたとしても

自分をしっかり持っていた。

だけどお前は…

現実から逃げてるだけだろ」

「じゃああたしが

自分をしっかり持つ事が出来たら

愛してくれるのか??」

ちょっとした

小さな望みを持って聞いたのに

「お前を愛す事は

絶対にない。」

まるで…

本当にあたしは邪魔もので

いらない存在の様に

冷たい声で言われた。


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