薬指のダイヤ

「お前の仲間を…

消すためだ」

…何…言ってんだ。こいつ

「ふざけんなよっ」

「俺は…真面目だけど??」

乱されているあたしと裏腹に

冷静にあたしの言葉を受け流す

……暴螺。

「そんなこと…

出来ると思ってんのか??」

「あぁ…

どんな手を使ってでも

やって見せるさ」

何言ってんだよ…。

こいつっ…

「んな事…

させるわけねぇだろ‼」

そんなこと…

絶対させないっ…。

「たとえ俺は…

卑怯なやり方だと思っても

銃でも刃物でも

なんだって使って見せる」

そう言った時の

暴螺の目は

本気だった。



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