薬指のダイヤ

「ありがとね」

「おぅ」

「どういたしまして」

あ~。

ホントにスッキリした♪

「帰るか??」

「何??璃麻。どうしたの」

なんでだ??

あたし……。

今日は帰りたくないみたいだ。

「帰りたくない。」

腕を引っ張って

歩こうとする2人の動きが

一瞬で止まった。

「迷惑なら

帰ってもいいから」

本当は

1人でいるのが寂しいって

言えれば楽なのに。

それが言えない自分は…。

情けない。

「バーカ」

「とことん朝まで付き合ってやるよ」

そう言って入ったのは…。

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