薬指のダイヤ

「けほっ……」

口から少し…

血が滲み出る。

薬指に光る

赤いダイヤのように…。

「やってくれんじゃん??」

「もう、終わりか??」

そしてあたしは、

早く決着をつけたくて…。

あいつの弱い…

後ろへとついて。

「終わりだ‼」

その1言であたしがバッドで殴ると

達弥は倒れた。

それに続いてあたしも

背中をかばうようにして

地面に倒れ込んだ。

「璃麻っ‼‼」

ユウと櫂兎が

あたしの元へと走ってくる。

「ほら…な??

全然余裕…だった…ろ??」

「余裕じゃねぇしっ‼‼

大怪我じゃねぇかよ‼‼」

「こんぐれぇ…。

どうって事ねぇよ」


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