薬指のダイヤ
「ユウ…もうやめろよ」
「なんでっ…。
何で自分から傷付けてんだよ‼‼
総長とか。そんなん関係ねぇ‼‼
1人で全部抱え込んでんじゃねぇよ‼‼」
ユウ…。
ごめん…。
ホント…ごめんっ。
「お前の姉貴みたいに…。
お前までいなくなられたらマジで…
マジで俺…生きていけねぇんだよ。
頼むからさ…。
俺らから離れていくようなこと…
しないでくれよ」
何で??
何でこんなにユウは…。
一生懸命になってるの??
あたしは…
居なくなったりしないよ。
あんたらおいて…。
どっか行けるわけないじゃん。
逆にあたしが…
手放せないんだよ。