薬指のダイヤ
だから…。
もう、泣かないで。
この思いが届いてほしくて
ユウの手を握る。
「ユウ??
あんたは何にそんな責任感じてんの??
あたし、前に言ったよね??
仲間おいて…。
いなくならないって」
「……っ璃麻」
「あたしは死んだりしないよ。
あたしはずっと…。ユウと櫂兎の
隣にいる。
こんな傷…。
あんたら守れたなら全然気になんないよ」
「璃麻っ…」
「ユウも櫂兎も…。
あたしの大事な親友で、仲間だから。
絶対置いてったりしない。
傷もつけさせないから。
あたしがあんたらを守るんだよ」
ユウと櫂兎を
不安にさせていたあたしは…。
相当馬鹿だと思う。