薬指のダイヤ
「3時まで自由‼‼適当に回ってこい‼」
適当すぎる担任の
無駄にデカイ声を聞いて…。
あたし達の旅行も始まる。
「どこ行くんだよ??」
「んー…。
俺の行きたいのは阿寒湖‼‼」
は??
どこだ??それ・・・。
「あたしは…
札幌の時計台が見てみたい」
1回で良いから…。
間近で見てみたかったんだ。
「北の国から資料館は――??」
そう言ってあたし達3人の
行ってみたい場所を決めて、
すぐその場所へ行くことにした。
様々な場所を回って。
すでに午後1時。
「なんか食う??」
そのユウの言葉から…。
櫂兎が元気を出し始める。