薬指のダイヤ
「……だっりぃ…」
そう言ってあたしが座るのは…
クラスの中心にある席。
皆いわく
『クイーンの席』
らしい。
なんだよ。クイーンって。
まぁ、別に…。
気にはしないけど。
「し…失礼します」
よわっちぃ声だして入ってくんのは
ここの担任。
ただのハゲ。
「なんで来てんだよ」
「え…」
「うぜぇ…。
早く出ていけ。
ぶっ殺されてぇのか??てめぇは」
そう言うと
担任は顔を青くして
教室から出ていった。