薬指のダイヤ
櫂兎…。
「ごめん…」
「お前のその言葉が…。
何気なく言ってるのかもしれねぇけど‼‼
1言が俺らにとって
どんだけキツイかわかってるか!?」
それでも…っ
あたしは
あたしは自信持てないよ
「お前についていく。
俺は一生お前から離れてやらねぇ。
そんなにお前が自信なくすんなら
俺らが自信つけてやる。
だから…。消えないでくれ」
あたしは
自分に何かあるたびに
この2人を傷つけて…。
突き放すようなことしてるのに
2人は絶対に
あたしを離さないでいてくれる。
それが自分にとって
どれだけ大きい存在か。
自分でも分かっているはずなのに
また突き放そうとあたしは
してしまった。
「ごめんな??櫂兎…ユウ」
「もう、絶対言うな」
「わかった」