薬指のダイヤ

離れた3-Z


やっと3-Zになって

またこのメンバーで

仲良く生活できる。

あたしはそう思っていたのに。

「榛原ぁ‼‼出て来い‼」

外からの

あたしを呼ぶ大きな声で

その幸せは

一瞬にして崩された。

「……林道…」

あたしが…

達弥の次に恐れていた

もう1つの…

黒い影。

そいつらのもとになんて

行くつもり無かったのに。

あたしは何故か

無意識のうちに

走り出していて。

「「璃麻‼‼」」

あたしを呼ぶ

愛しい声も

今は雑音にしか・・

聞こえない。


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