薬指のダイヤ

「………。

そろそろ…だな」

その林道の1言で

奥にあった鉄のドアが

壊された。

「くっそ野郎‼‼」

そう言って入ってきた

あたしの大事な…

仲間。

「お前らっ…」

何で…。

何で着たんだよ??

「着てんじゃねぇよ‼‼」

嬉しい

その気持ちとは裏腹に

本当は言いたくない言葉が出てくる。

「なんで着てんだよ‼‼

あたしの決意…無駄にすんな‼‼」

せっかく…。

あたしが仲間から

離れる決意が出来てきたのに。

「お前らが傷ついたりなんてしたら

一生戻んないからな‼‼」

そう言った時…。

一瞬2人が怯んだ。

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