LastChristmas
「ねぇ。」
しゃがんで廊下を拭いていると
突然上の方から声がした。
ふと.上を見上げる。
「俺拭くのどこまでだっけ?」
ドキッ!

胸が高鳴った。
黒い髪に
莉穂よりでかいくりっとした目。
小柄で黒縁メガネをかけた
男の子がそこには立っていた。

「莉穂がここからだから.
ここまでだと思うよ。」
莉穂は指を差しながら
ドキドキしているのが
わからないように.
平然を装い.答えた。
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