昇格試験
月下の検分
冬休みに入った天神学園。

多くの生徒は登校しなくなり、部活や補習の為に登校した生徒達も、流石に深夜ともなれば帰宅してしまう。

そんな学園の、保健室。

「ほんとに…行くんスか…?」

真っ暗な部屋の中、保険医は白衣のポケットに両手を突っ込んだまま言う。

「いいじゃないスか…保健室の穏健派…実力は高くても、静かにお茶を嗜む生活…俺はそういうのも悪くないと思うんスけどね…」

< 1 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop