言ノ葉戯レ


娘は体の力を抜いて、ゆっくり男の元に近づいて行く。




庭は一面白い砂利で覆われている。




蝉の鳴き声。




娘の砂利の上を歩く音。




そして微かに聞こえる男の鼻唄。




娘は妙な緊張感を覚えながらも男のすぐ傍まで寄った。
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