言ノ葉戯レ

孤独ぼっち




―――……広い庭園の大きな庭石の上に男はいた。




いつものように煙管を銜えて紫煙を吐く。




男はこの広い庭園でいつも一人。




垣根の向こうから聞こえてくる子供たちの笑い声。




時に鳴き声。そして野良猫の鳴き声。




男はこれらの音を聞いて“孤独”をまぎらわしている。
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