青空 Piece





そんな二人を争ってクジを引く。


私はどっちにも興味なくて、ゆっくりとクジを引いた



番号は18番。

場所は、窓際一番後ろの席






後ろに座ると悔しそうに女の子二人が騒いでいた


 「いやー!!
また蓮くんの隣になれなかったー!!!」


 「うるさい!!
静かにしないと窓から突き落とすよ!?」




ぎゃあぎゃあ騒ぐ二人に呆れて音楽プレーヤーを取り出した。

イヤホンをつけて音楽を聞く




ひとつ、ため息をついた










先生がきて、音楽プレーヤーを閉まって授業を聞く


ぼーっと外を眺めてたら前の男の人が話しかけてきた




 「なあ、いまどこやってっかわかる?」




突然すぎて、頭が回らなくて混乱した、


私も聞いてなかった




 「ご、ごめんなさい
聞いてなくて、」



 「あ、まじ?
じゃあ大丈夫だ、サンキュ、」





優しく笑って前を向いてしまった。


申し訳なさにため息をついて教科書にうつむいた






 「またため息ついてる
幸せ逃げちまうぜ?」





また前を向くとさっきの男のひとが笑ってる




 「だ、大丈夫、
心配いりませんから…」



 「あはは、敬語
タメだぜ?俺」





嬉しそうに笑う彼にドキッとした。





 「さっきなに聞いてたんだよ」



 「え?、よ、洋楽かなあー…」



 「へぇ…!
俺も洋楽好きなんだよ」





嬉しそうに
仲間だ
なんて笑い出す。

初めて話した男のひと





 「お前、名前なんていうの?」


 「た、田城舞美…!」


 「田城な
俺は佐伯祐!よろしくな」





ドキドキが止まらなくて顔が熱い。


頭が真っ白な私に浮かんだ文字は恋でした。




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