先輩の妹
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可愛くない後輩
――春、俺は無事に高校2年になり
新学期を迎えた。
新入生の入学式も終え、歓迎会だの部紹介だのと次々と行事は終わっていき
なんとなく春の学校は落ち着いてきたようだった。
春のせいかまだ眠気がとれない俺はあくびをしながらゆっくりと学校に行くため自転車をこぐ。
真新しい制服を身にまとい、せかせかと自転車をこぐ後輩達が俺を次々追い越していく。
「たか!はよー!」
「…」
「たかってば!おーいっ」
「…」
「ちょ!何で無視すんの?」
そう言って加賀京介が自転車をとばして近づいてくる。
「…朝からでけー声出すなよ、…はよ」
後ろに追い付いてきたようだった加賀に
前を向いたまま言う。
「ったく、つめたいな〜。もっとこう、高校生らしい活気は無いのかね」
いつの間にか隣に来ていた加賀の自転車。
「…ねーな」
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