先輩の妹

「あぁ…いただきます」

そう言って一口くちにする。

「召し上がれー」

椎は得意気に笑うと自分の分のクレープにかぶりついた。


「それ…なんかの祝い事?」

椎が大事そうに抱えるケーキの箱を見て言う。

「ん?あぁ、これ?

結婚記念日だから。親の。」

「へー」

「いい娘でしょ?」

「…はいはい」

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