先輩の妹
先輩と妹
―
――…
―次の日
「たか!おはよ!
昨日どうだった?」
「…は?」
「椎ちゃんだよ!」
「あー、別に普通に。
無事送ってきましたよ。」
俺が教室に入るなり加賀が走って聞きに来た。
俺は席に着きながら藍に「おはよう」と挨拶をして答える。
「おはよー、たか。
…加賀、椎ちゃんて?」
藍も話を聞いていたらしく加賀に聞いてきた。
加賀はいつものヘラヘラ笑顔で答える。
「南都先輩の妹ちゃんさー
昨日たかが送ってってあげたの。
これが可愛くて可愛くて…なぁ!?」
「?…あー」
こいつの喋りはフリがいきなりで困る。
「へー!見てみたーい」
加賀の興奮はおさまらない。
藍もその話を聞いて楽しそうにしている。