先輩の妹

「椎は普通の幸せとか大事にしたい人間なんだよ。

きっとたかと帰った時間が平和で居心地よかったのかもな」

そう言った先輩はさらに優しい笑顔になった。

俺にとっては平和よりも不思議な世界だったけれど。

でも昨日のことを思い返して微笑んでる自分もいたのは確かだ。

「あと、人間が好きだっていうのもあるな、意外かもしれないけど。

人を跳ね返すようなこと言っても本当はその人に興味あったりするんだ、ああいう人間て」

「そういえば加賀めっちゃ跳ね返されてました」

「ははっ加賀はダメ。馴れ馴れしいって椎キレてたから」

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