先輩の妹
椎に会うのは久しぶりだった。
時々南都先輩の帰りを待っている姿を見つけたぐらい。
「たかも図書委員だったんだ」
「うん」
「誰もやる人いなかったの?」
「なんでわかんの?」
「なんとなく」
会話をしながら近くの席に座った。
ガラガラっと大きな音を響かせて担当の先生が入ってくると会話は自然と途絶えた。
「今日は図書当番決めるぞー
この紙に適当に名前入れてってくれ」
そう言ってヒラヒラと薄い紙を先生はなびかせた。
集まった図書委員は少しだるそう。