こおりみず
ケイト…

ケイト…?

部屋にもどって布団に潜り込んでいた。
♪~~

西野カナの『ありがとう』が流れる。

ビクッと肩が動く。
“ケイト”

文字が光っていた。
きゅん。

それだけで。

本当にそれだけで
気持ちが、飛び跳ねるんだよ。

通話ボタンを押す。
「…苺?」

声…

低くない?

悪い予感だけする。
「別れよう。」
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