こおりみず

新しいときめき

…。弱かったんだ…眼をあけると、涙が流れていた。夢…。きっと弱かった。

強がってるふりして、本当は弱い。

いつも、温かい光を探してた。

…。

「ケイト…。」

今私がこんなにケイトを想っているときにケイトはミカのこと考えてるんだ。

「―…ッ」

声にならないくらい、くるしくなった。
「はっ…あ…息…できなッ」

その言葉と重なって、ドアが開いた。

ガチャッ！

「苺！大丈夫？！」
「リカちゃっ…―びにっる袋…ちょうだい…。」

「え…っとあった！はい！紙袋じゃなくて大丈夫？」

「な…なれてる」

過呼吸。
昔から、心が不安定になると過呼吸になるんだ。

「すぅっ…はぁ。」
何度か息をしたら、楽になってきた。

「ありがと…リカちゃん。」

「本当にもぅ大丈夫？」

「うん。ありがと…リカちゃんがいなかったら私もうダメだったよ。」

リカちゃんの目には涙が溜まっていた。
心から心配してくれてたんだ…って実感した。