こおりみず
私、苺は、廉汰君がすきだ。     キラキラ光る、このスケートリンクで氷とともにかがやいてる君がどうしようもなく好き。

フィギュアスケート。それは私と廉汰君との唯一のつながり。

廉汰君と私は、ただ、同じフィギュアスケートクラブにいるだけの関係だし話さえしなかった。  
でも、あの夏の日から、私達はかわったよね? 「リカちゃ~ん!いよいよ合宿ですね♪」

「そだね!あ。まーい!隣の席、廉汰君すわらしてやって!」

「···え?」

「ごめん。急なんだけど、バスの席がさぁ、たらなくて!たのむ!!」

「あぁ。そぉゆうことなら、了解。」

私は何も考えずにOKした。

梨架ちゃんは1つ年上のおねぇさん。よく相談にのってくれるから大好きなんだ。

「ぁ、きたぁ!!廉汰くーん。こっちこっち。苺の隣!」

「ん?あぁここか。ちょっと迷った。」

「バスの中で迷うとか、うける!」

はぁ。男の子隣とか··最悪。

リカちゃんとゆっくりおしゃべりしたかったのにぃ···。

「そろそろ、発車します。席にお座りください。」

バスのアナウンスがながれた。

「あ。リカにいわれてる?!じゃ、もどるわ。またね苺!」

「うん。またねぇ!」

バスはリカちゃんがすわると、動き出した。

ブロロ···

周りはこんなにもにぎやかなのに、この席だけは、しーんとしてる。

「···」

「···」
話すことないし、話そうともおもえなかった。

廉汰君て結構女子から人気、ある。

金持ちだし。

ルックスも人それぞれだけど、人気ある。

性格は···。

わからないんだ。皆はいいっていってるけど、私はあんまりしゃべらないからなぁ。

まぁ。しらなくてもいいよね。

私には好きな人いるし。
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