冬色の後悔─大好きな、あなたへ─
「ほんと、何で拒否っちゃったかなぁ.......」
制服に着替えながら呟く。
自分から拒否ったくせに、未練がましく伊織と同じ学校受けて。
私って、つくずくズルい女だな。
サイテーだ。
今さら後悔しても遅いのに。
日を追うごとに、伊織の優しさに触れるたびに
どんどん伊織を好きになっていく。
伊織は、まだ私のこと、好きでいてくれてる?
.......それは、もうないかもしれないな.......