冬色の後悔─大好きな、あなたへ─
「俺と清華が付き合ってるわけねーだろ。俺と清華はただの幼なじみ」
.......あ..............
そう.......だよね.......
私達は、ただの『幼なじみ』なんだ。
(そうだよ。私が拒否ったんだから.......)
「そうだよー!!私と伊織が付き合ってるわけないじゃん!!!!てか、伊織とかないし!!!!」
明るく振る舞うしか、なかった。
本心じゃない嘘までついて。
自分で言っときながら、何だか悲しくなってきた。
伊織とかないし!!!!なんて、真っ赤な嘘。
ホントは、大好きなのに。