冬色の後悔─大好きな、あなたへ─

伊織は、背が156cmと小さめだったけど、頭が良くて、顔立ちも端正で、女子からはまぁまぁ人気があった。


でも、みんなシャイだから、告白する子はほとんど(というか全く)いなかった。


だから本人はモテてているることには気付いてないけど。



「清華、お前進路もう決めたの?」


「うーん......まだ決めてないけど。でも、高校入ったらステキな学園ラブ♥するんだから!!!!」


これは小さい頃からの私の夢なんだ♪


彼氏と手をつないで、制服デートして......


「ふ~ん......お前、少女マンガ見過ぎだろ」


なっ!?!?


「ほっといてよー!」


「そんなんばっか見てるからいつまでたっても彼氏出来ねーんだよ」


「あんたには関係ないでしょー!!!!チビのくせに!!!!」


「は!?!?チビは関係ねーだろ!!!!お前も身長一緒くらいなくせに!!!!」


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