冬色の後悔─大好きな、あなたへ─


私、サイテーだったよね。


「ごめん、私......帰るね」


そう言って、伊織の部屋の窓から隣の自分の家の窓へ渡ろうとした。


「おい、清華!危ないからそこから帰るなって」


───フワッ


それを伊織に止められ、抱き上げられた。


「やっ......」


───パンッ


その伊織の手を、また跳ねのけてしまった。


「あ、わりぃ.......」








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