対バカップル奮闘記【短編・完】
しかもこのコワモテ男子を圧倒する恐さ。
モモちゃん、すげえよキミ。
「分かったか?あたしに束縛は必要ないねん。」
「お、おお。せやな。」
そこで、くるっと俺のほうを二人して見た。
「堪忍な、恵介くん。こいつまじでアホやねん。」
「すんません。」
「だいたい恵介くんは兄貴のダチや。」
「そうなんか?なんや、安心したわ。」
「安心するまえにあんたはあたしに土下座やからな。家に帰んぞ。」
「土下座な、分かった!!!」
んじゃ、と言い残してモモちゃんと男は去っていった。
あ〜なんや、精神がボロボロになった気がするわ。
つか、あれはただのバカップルやろ。