~皇室の花嫁~甘い夜だけ昔の二人に戻れる
『ごめん、映。もう余裕ないんだ。お前の初めて、ずっとほしかったから。』

『あっん…』

次の瞬間には、私はもう部屋の天井しか見えなくて。

キスを終えたお兄ちゃんから受ける甘い刺激にただ身を任せた。

時々耳元でささやかれる初めての私をいたわる言葉に不安がなくなっていった。


この時の私は幼いがゆえに、何も知らなかった。ごめんね、蓮。”初めて”が、男の子にとってとっても大事なことなんて、わからなかったんだよ。

………
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