guard&search~幕末転生~
土方と紅妃が、話し合いをしている時、道場では、幹部が集まっていた。
「…ねぇ一君…
紅妃はいつ来るのかな…」
「……さぁな」
沖田はダラリと竹刀を下げ斎藤に話しかける。
沖田の後ろには、しばかれた隊士の山が出来あがっていた。
「やっぱり、総司も心配だよねー」
「俺らも心配だぜ?」
2人が話していると、3馬鹿がやってきた。
「荒れてんなー」
原田は空気を読まず、隊士のぼろぼろ具合を眺めた。
「…左之さん、試合殺ろうか!
ぼこぼこにしたらスッキリしそう…」
「そ、総司君!?
当たり前みたいに殺ろうなんて字が違うよ!?
っていうかボソッとぼこぼこって!?
スッキリってぇ!!?」
沖田の発言に涙目で、原田は抗議する。
「馬鹿…」
「頑張れ…左之さん」
「………」
サッと、永倉達に助けを求め視線をやると、手が振られる。
後ろから沖田に襟首を掴まれ、引き摺られる。
「いやだぁぁぁぁ!!!」
デカイ図体で駄々を捏ねる原田に道場内が少し引いた。
そうこう騒いでいると入り口から鬼の声が響く。
「うるせぇぞ!!原田ぁ!!
これから入隊試験すっぞ!
真ん中開けろ!」