guard&search~幕末転生~
「紅妃の役職なぁ…
総司に勝っちまったしなぁ…
やっぱ、メンソールは駄目だな…」
「土方さん、もう幹部にしちゃえば良くね?
紅妃、俺にも煙草くれ」
「嫌なら吸うな。土方よ…
ほれ、好きにしろ。原田。
嫌、幹部は不味い。
体ごと消えるしな。
歴史に名前が残るのはな…」
「じゃあ、どうしましょうか…
モグモグ…」
「…とりあえず、吸うな。食うな」
のんびり煙草を吸う原田と土方、チョコレートを食べる沖田に斎藤がツッコんだ。
「…観察はどうですか?」
山南の言葉全員が納得顔になる。
「観察か!
良いんじゃない?」
「観察なら、名前も残りませんしね」
藤堂と井上も後押しする。
「だな…
んじゃ、紅妃おめぇは観察で。
芹沢達は今、花街だし、近藤さんも出かけてるしな…
挨拶は夕食の時だな。
で…だ」
土方は粗方まとめると真面目な顔になる。
「おめぇの部屋…
どうするよ?
個室は無理だ。
俺達の誰かと相部屋になるんだが…」
土方の発言に幹部の一部の目が光った。
「私!
私の部屋が一番安全です!」
「狡いよ!総司!
僕の部屋が良いよね!?」
「ワイの部屋やんな?
何せ観察やし!!」
「…俺の部屋…」
「駄目ですよ!」
「駄目だよ!」
「アカン!」
斎藤の主張に、沖田達がダメ出しすると斎藤が眉をしかめた。