guard&search~幕末転生~
思わず路地裏に駆け込むと、女一人に男三人が絡んでる。
アカンっ
「兄さんら、そのお嬢ちゃん嫌がってんで。
止めてやりぃな」
「んだ、てめぇ…
格好付けてんのかぁ?」
いっちゃん体格の小さいのが意気がり、女から離れる。
三人共にわいの方向に向き直る。
女は注意が逸れたことに気がつくと、後退り走って逃げた。
「あーあ、オモチャが逃げたじゃん。
どうしてくれるのさー」
「格好付けには、痛い目…
見んぞッ!!」
そう言うと、2人が殴りかかってくる。
「トロいっちゅうんや…
眠くなるわ…」
昔から、かなり身軽やった。
それこそ、忍みたいに。
それをフルに使って男たちの後ろに回って、首に手刀を叩き込む。
「よわっちぃのぉ…」
誰を倒そうが、何をしようが…
「たりひんわ…」
むなしくなって夜空を仰ぐ。
「……足りないか?」