guard&search~幕末転生~
「ッ!!
誰や!?」
路地裏の更に奥から声がする。
わいが気づかなかった?
「足りないのかと、聞いている…」
なんや知らんが、声に懐かしさを感じ、こいつなら、わいのたりひんもんを知っとる気がする。
「…そうや…
たりひん。
たりひんのや!!
あんたならっ…
わいに教えてくれるんかっ」
おかしい。
わいは、こんなに早くこいつを信じとる。
すがるように、闇を見つめてしまう。
「………
ならば、教えてやる。
お前に足りないもの。
私について来る気はあるか?
例え行き先が地獄でも…」
まるで…
悪魔の囁きやなぁ…
「ええよ…
何処までも付いていったらぁっ」