guard&search~幕末転生~
4・5・6人目・3馬鹿の場合
~原田左之助視点~
「かぁ~っ!!
なんっかつまんねぇなぁッ!!
なぁッ!!新八ッ!!」
「だぁなぁ~…
仕事も上がったしなぁ」
俺は原田左之助。
隣でやる気なしの男は、ガキの頃からの腐れ縁の永倉新八。
昔っから二人で馬鹿やって来た。
何時も、背中を預けて喧嘩して。
だけど、弱い者いじめだけはしなかった。
それがきっかけで、警察官になった。
新八も考えることが同じだったらしく、警官になったが、新八は意外と頭が良く、エリートだって成れただろうに、「守りたいもんがちがうんだ」とかいって俺と同じ叩き上げになった。
「しっかし、最近の警察も大概腐ったな…」
「新八…」
最近、代議士の息子が事件を犯した。
俺たちは刑事で担当になったが上から止められ事件は揉み消された。
「新八ッ!!
飲み行くかッ!!」
「…だなぁッ!!」
嫌な事はさっさと忘れるべきだ!
二人で夜の街に繰り出した。