guard&search~幕末転生~
~藤堂平助視点~
「「平助!!」」
全てが還って来た。
自分がした事。
しなかった事。
何時も傍にいた二人。
置いていった二人。
ポタリ、ポタリと涙がこぼれ落ちる。
「ぱっつぁん…左之…」
「また、会えた…
また、3人だなぁ」
「良かった。
今度は行かせねぇよ…」
左之とぱっつぁんも涙目だょ…
「行かないよ…
最後まで一緒だょ…」
絶対、何処にも。
今度こそ。
ひしっと、3人で抱きしめ会うと、前方から、感動的な雰囲気を壊す声がした。
「やっぱり、3馬鹿は、何処まで行っても3馬鹿なんやな~」
「えぇ。
大の大人が恥ずかしいですねぇ」
「場所は選んでほしいな。
って、あんまりあいつらについて語ると仲間だと思われる。
勘違いされたら最悪だ」
「「「3馬鹿ゆうなぁあぁああ」」」
俺たちの叫びが夜の街に木霊した。