guard&search~幕末転生~
ガラガラっ
「源さん!飲み来たぜ~!」
「いらっしゃい、原田君」
扉が開く音がすると、考えていた原田君と永倉君、他にも4人ほど入ってくる。
ちょうど考えていた人が来るとなかなか面白く、フフフと笑みが漏れた。
「今日は、平助と他のダチも連れて来たんだ!」
永倉君は今までに無いほど嬉しそうに教えてくれる。
「そうかい。
いらっしゃい、狭いけどゆっくりしてください」
皆、カウンター前にゆったり腰掛けた。
私の前には黒付くめ青年が座った。
「さて…
何か飲むかい?」
「じゃあ…まずはビール!」
「俺も!平助は?」
「僕も!同じので」
「原田君、永倉君、平助君はビールだね?」
確認するとビールを準備する。
「わいは運転やから、冷やのお茶で」
「では、私も」
「お茶2つ…と」
関西弁の子と眼鏡の優しい笑顔の人に、グラスを出してお茶を注ぐ。
「鬼殺し」
「「「「「えっ?日本酒?」」」」」
全員が青年の注文にツッコミを入れた。
「はい。鬼殺し」
角膜にコップを入れ酒を注ぐ。
「何か?」
青年が原田君達を流し見ると、少し青くなりながら、勢いよく首を左右に振っていた。