guard&search~幕末転生~
辛くも楽しかった日々が思い出す。
全てが光のように駆け巡り、『彼』についても思い出した。
全ての衝動がすぎ、理解すると、心が満たされた。
「…げ、源さん?」
永倉君が躊躇いがちに話しかけてくる。
ゆっくりと全員を見渡すと、自然と笑みが漏れた。
「大丈夫ですよ…
相変わらず、3人なんですね…
山崎君も、山南さんも元気そうだ」
ニッコリ笑うと、5人は嬉しそうに笑う。
「源さん!
やっぱり、源さんのご飯が最高だよ!!」
「あぁ、俺たちは3人じゃねぇと変!だろ?」
「お久しぶりやな、源さん!今日はものごっつ楽しみやったんや~」
「本当に、私も嬉しいですよ」
藤堂君、原田君、山崎君、山南さんが次々話しかけてくれる。
懐かしい、大切な仲間。
「いっぱい食べてください。
今日は私の奢りです」
楽しく皆に、宣言すると永倉君達3人は嬉しそうに「やりぃー!」と叫んでいる。
「…
さて…私は失礼する。
あぁ、山崎、今日はもういいぞ。また明日にしよう。
他の皆さんは、準備出来次第また山崎が連絡する。
他の仲間にも会える。
楽しみにしててくれ。
じゃ」
青年はそういい残し、颯爽と居なくなった。
出した酒は綺麗に飲まれていた。
その日、遅くまで、『誠屋』の明かりが消えなかったのは、言うまでも無い。