guard&search~幕末転生~
8人目・沖田 総司の場合
ベリっパクっモグモグ…
やっぱり甘い物は、疲れた時は最高だよ~
私は沖田総司。
只今帰宅中。
今日は休みで楽しみにした剣道の日だった。
「だけど、最悪…」
何が最悪かって…
朝から楽しみで早く行けば、土方のハゲが堂々と遅刻して。
来るまで、他の皆さんに稽古してあげたら、どんどん倒れてしまうし、
遅れてきた土方のバカヤローに、ガチで叱られて。
さらに大好きな近藤さんにもお説教されて。
罰として、片付けを一人でやるハメになった。
そしたら帰りは真夜中だし。
「踏んだり蹴ったりですよ…」
それでも、嫌になったりしないのは、あの場所だけが今の私を満たすから。
一人立ちし、社会人になったが日々を淡々と満たすだけ。
心が…
何時も満たされないと泣いて…
「甘い物さえ私を満たしてくれない。
どうしてなんでしょ?」
チョコを飲み込み寂しさに苛まれた。
手をぎゅっと握りしめ、下を向き立ち止まる。
「知りたいか?
寂しさの訳を…」