guard&search~幕末転生~
足と木刀で衝突したまま、二人とも動かない。
強い。
ぞくぞくしますね…
危険な思考に入ろうとした時、拮抗した力がいきなり傾き、引こうとする。
バシッ!
カラン…
見れば、私の木刀は地面に落ちて、手に痛みが走る。
素早く、蹴られたみたいだ。
私の負け?
「…
すごい!私、負けたのは久しぶりです!」
あまりの速さに嬉しさがこみ上げる。
すると、彼は減なりした顔をする。
「…それは、良かったな。
で、どうなんだ。
知りたいのか、知りたく無いのか?」
「知りたいです!
教えてください」
私がウキウキすると、彼は眉間に皺を寄せた。
あ、土方さんにそっく「似てない。」
鋭く突っ込まれた。
はぁっと、彼はため息をついた。
「分かった。
だが…一つ条件がある」
「解りました!」
早く知りたい。
条件も聞かずに了承すると、またため息をつかれた。
そんなにため息つくと、幸せ逃げますよ?