guard&search~幕末転生~
「まぁ、いい。
約束は守れ。
『我は神の使い。神は、お前達に辛く、苦しい運命を与えた。神の慈悲にて、死の痛みに安らぎと、来世の幸せを約束する』」
彼の一言に、閃光が頭に走る。
全てを思い出した。
追いかけた背中。
大切な仲間。
不甲斐ない、自分の最後。
「私…『沖田総司』…ですね…
あはは…
腐れ縁もここまで来ると、本当に腐ってそうですね…
ね?土方さん?」
後ろに声をかけると、のっそりと土方さんが出てきた。
「総司…」
「嫌ですね…
ストーカーなら他当たってください」
「…ちげぇよ!
コンビニ行こうとしたら、お前の殺気を感じたから来たんだよ!!」
ちょっと、からかったら土方さんの眉間に大量の皺が寄った。
怖くなぃなぃ。
「で、聞くの忘れてましたが、条件ってなんでしょ?」
土方さんはしつこいので放置する。
「…
前世については、他言無用。
例え、近藤相手でも…」
「解りました。
約束ですしね…
でも…近藤さんもそうなんでしょ?」
一度した約束は違えない。
でも、言えない寂しさが募る。