guard&search~幕末転生~
粗方7人が片付けがすみ、リビングで一息ついていると、階上から紅妃が降りて来た。
「…終わったのか?」
ニコリとする訳では無いが優しい雰囲気が滲み出ていた。
「えぇ、だいたいは。
明日から楽しみですね。
あと、制服ありがとうございました」
「良く短期間で出来たよなぁ。
小道具とか大分凝ってたしな」
山南と土方は礼と疑問を投げ掛けた。
紅妃が渡したのは、黒のスーツ一式、防弾用のサングラス、刀位の長さになる警棒、発信機能付き時計だのかなり凝っていた。
「始める仕事は危険もある。
用心に越した事は無い」
紅妃なりに、気を使った形なのだ。
「コネも有ってな。
早くに揃ったんだ」
少し恥ずかしそうにソッポを向いてしまう。
一同が、そんな様子に可愛いと思った。
「でも、時計とか凄いよ。
俺はかなり興味があったよ」
平助は少し興奮気味に、紅妃に語った。
そんな様子に紅妃はニヤっと笑う。
「だったら、作ればいい。
お前の今までが生かせる。
後で、製作した所に連絡しよう。
皆のために頑張ってくれ」
紅妃の言葉に、平助はびっくりしながら嬉しそうに笑い、頑張るよと呟いた。