guard&search~幕末転生~
「つまり、何をすれば良いんだ?」
だんだん面倒になってきた。
まぁ元々面倒なんだが。
つい口調も素が出てしまう。
『歴史は変えてはならん。
だが、お主には彼らの死に際に会いに行き、安らぎと転生後に彼らを集め、幸せの手伝いをしてほしい。
タダとは、言わん。
必要なものはワシが手助けする。
そして…
お主には、ほしいものが手に入ろう』
ほしいもの…
私のほしいもの…
「いいだろう。
その頼み受けてやる」
ただの気まぐれ。
そう、私が望むものなどないのだから…
老人は、少し悲しそうに優しく微笑んだ。
『では、お主にすべてを見通す瞳と、安らぎと目覚めの言霊を授けよう。
そして、お主の目覚めるまで3日ある。
その間に、過去の彼らの死に際に立ち会いをしてもらう
さぁ、頼むぞ…』
パンッ
老人が手を叩くと、瞬く間に私の身体が光に包まれた。
「なぁ、最後に質問」
『なんじゃ?』
「あんた、誰?」
『神サマじゃい』
自分で神サマとか言っちゃったよ…
なんて思ってたら私の意識は、光の中に吸い込まれた…