guard&search~幕末転生~
「…お嬢さんは、凄く強いんだな~」
ハハハと、笑うと毒気を抜かれたように、顔をしかめた。
「相変わらず、不細工な顔の癖に、一発で見抜きやがって…」
「君も相変わらず、女の子とは思えない口振り…って…
あれぇ…?」
「チッ
面倒くさい…
もういいや。
『我は神の使い。神は、お前達に辛く、苦しい運命を与えた。神の慈悲にて、死の痛みに安らぎと、来世の幸せを約束する』」
「「「「「「「「「えぇ!!?」」」」」」」」」
近藤の言葉にびっくりだが、紅妃のやる気の無さにはさらにびっくりだった。
よほど怨みがあるらしい。
「土方さん…」
「言うな。総司」
「新八…俺ら、関係なくね?」
「だな…よほど、死に際嫌だったんだ…な」
「おや…まぁ…」
《アカン/駄目だ、恐ッ!!》
「あはは…」
「…局長」
志士達の思いが渦巻く間に、記憶の衝撃が治まった近藤は、ポカーンとしていた。