guard&search~幕末転生~
「永倉~!!原田~!!」
「「はい~!!」」
いきなり上がった近藤の大声に怯えたように返事をすると、近藤が2人をガシッと掴み膨大な涙を流し始めた。
「ずばながっだー!!
辛ぐあだるじが、ながっだのだ~
どう゛じに、どう゛じに!あのよう゛にっ」
泣きながら話す近藤の顔はぐちゃぐちゃで、今まで気にしていたのが馬鹿らしいくらいだった。
((相変わらずだな…
ってか顔スゲー…))
「気にしてねぇよ。近藤さん」
「俺たちも分かってるしよ?」
2人は近藤にニカッと笑い、バシバシ肩を叩くと嬉しそうにウンウンと頷いた。
それから、汚い泣き顔で、順番に近藤にすがり、謝りを入れられた全員はぐったりしていた。
「おい、近藤。
いつまでやっている。
話しがあるんだが?」
紅妃は、離れて避難しながら近藤にストップをかけた。
全員が、紅妃の雑な理由を理解し、止めた紅妃がちょっぴり神に見えた。